「第13回 高機能素材Week 大阪展」に出展します。

株式会社オリジナルマインドは、2025年5月14日(水)~5月16日(金)にインテックス大阪にて開催される「第13回 高機能素材Week 大阪展」内の「高機能プラスチック展[大阪]-PLASTIC JAPAN-」に出展します。
目次
「高機能素材Week」とは

「高機能素材Week」は、先端素材の開発・加工・成形・評価に関する最新技術が一堂に会する、西日本最大級の展示会です。「高機能プラスチック展」「高機能フィルム展」「接着・接合EXPO」など、素材の種類や加工技術に応じた複数の専門展で構成されており、ものづくりの最前線を支える技術が集まります。
高機能プラスチック展[大阪]-PLASTIC JAPAN-
当社が出展する「高機能プラスチック展[大阪]-PLASTIC JAPAN-」は、エンプラやスーパーエンプラ、バイオプラスチックといった高付加価値樹脂や、その成形加工技術、添加剤、コンパウンド、リサイクル技術などが一堂に展示される専門展です。自動車、電機・電子、医療、包装分野をはじめとした業界の技術者や研究者が来場し、次世代製品に向けた素材・技術の導入や課題解決のための出会いの場として活用されています。

- 2024年開催時のようす

- 2024年に出展した際の当社ブースのようす
当社ブースの展示内容
展示コンセプト
「ひらめく」と「つくる」の距離を もっと、コンパクトに。
瞬間的なひらめきを、すぐにカタチにする。そのために本当に必要なのは、卓上で、手軽に「射出成形」ができる環境かもしれません。
私たちがつくる、卓上で使えるほどコンパクトな工作機械が、それを実現します。素材をつくり、金型を削り出す。そして、新たなカタチを生み出す。射出成形までのプロセスが、その日のうちに、その場で完結します。
試作、新素材の検証、少量生産。「射出成形」を必要とする全ての瞬間に、コンパクトな機械たちが応えます。技術者の開発スピードを誰も追いつけないほどに加速させ、より磨き抜かれたものづくりを実現するでしょう。

展示予定の製品と加工サンプル
本ブースでは、射出成形機「INARI」シリーズと卓上CNCフライス「KitMill」シリーズを中心に、製品と加工サンプルの展示、ならびに加工実演を行います。以下では、展示予定の各製品の情報をご紹介します。

「INARI P35」はエアシリンダを駆動源とする卓上サイズの空圧式射出成形機です。簡単なハンドル操作とスイッチ1つで、誰でも高品質な成形が可能。約2トンの加圧能力と最大320°Cの加熱温度を実現し、ポリカーボネートを含むエンジニアプラスチックの成形にも対応します。研究開発における試作用途から、新素材の成形テスト、プロダクトの少量生産まで、ものづくりのあらゆる可能性を拡張していきます。
「高機能プラスチック展」では、「INARI P35」を実際に使用した成形実演を実施いたします。実演にて成形した成形品は、サンプルとしてお持ち帰りいただけます。
- 過去の展示会での実演のようす
「INARI P35」の加工サンプル

ダンベル試験片の金型は「INARI P35」、「INARI M12」のオプション品として販売しております。
ダンベル試験片の金型[INARI P35用]
ダンベル試験片の金型[INARI M12用]

「INARI M06/M12」は、卓上で静かに成形と向き合うことができる、コンパクトサイズの手動射出成形機です。従来の大掛かりな射出成形機の構造を一から見直し、徹底的にシンプルな構造にすることでメンテナンス性を高めつつ、低コストを実現しました。手動式ながら、インサート成形や二色成形など様々な成形に対応。ダンベル試験片の成形も可能で、新素材の成形テストにもご使用いただけます。
また、廃プラスチックを材料にして成形ができ、リサイクルの過程を体験できることから教育用途でも注目を集めています。教育現場でより気軽にご利用いただけるよう、「INARI M06/M12」を使ったワークショップを開催できるセットの レンタルサービス も行っております。
「高機能プラスチック展」では、「INARI M06」を実際に使用した成形実演を実施いたします。実演にて成形した成形品は、サンプルとしてお持ち帰りいただけます。
- 過去の展示会での実演のようす
「INARI M06/M12」の加工サンプル

「KitMill AST200」は、卓上サイズでありながら鉄まで削れる切削加工機です。誤差範囲 ±0.02mm 以下の加工精度で、製品開発にも安心してご利用いただけます。鋳鉄製フレームを採用したことで、鋼材に対しても安定した切削ができます。さらに、オプション品の「クーラントケース」と併用することで、金型のようなより高い品質を求められる加工も可能となります。
「INARI」シリーズと「KitMill AST200」を使用すれば、射出成形による試作を即日行えます。また、成形後すぐに手にとって確認できるので、精度の高い検証と改良のサイクルをスピーディーに回すことが可能です。
「高機能プラスチック展」では、「KitMill AST200」と下記でご紹介する「クーラントケース」を使用して、「INARI」用の金型の加工を実演いたします。
- 過去の展示会での実演のようす
「KitMIll」での切削時にクーラント(切削油)を供給して、加工精度を高める専用ケースです。切削面の精度が成形品の品質に直結する金型加工においては、特に効果的です。切りくずの飛散を抑え、ケース内の掃除も手早く簡単に行うことができるので、研究開発に没頭できる快適な環境づくりにも貢献します。
「KitMill AST200」の加工サンプル
以下のサンプルに加え、「KitMill AST200」で製作した「INARI」用の金型各種を展示予定です。

「KitMill CL100」は、「KitMill」シリーズの中でも、優れたコストパフォーマンスを発揮するミニマル仕様のモデルです。小型機ながら広域の加工範囲をカバーする「CL100」のほか、さらに加工範囲を広げた「CL200」「CL420」の3機種を展開。オプションを取り付けることで基板加工機としても利用できるなど、多様な機能をコンパクトに集約しています。小型で小スペースに設置できるため、オフィスの卓上で手軽に切削加工を行いたい場合にオススメの1台です。
開発中の製品の参考展示
発売予定時期:2025年 夏

「卓上で極める射出成形」をコンセプトに、私たちは卓上サイズの射出成形機「INARI」シリーズを展開してきました。「INARI」は、プレスシャフトで材料を押し出すシンプルな構造で、小型化と手軽さを実現し、試作や開発シーンで幅広く活躍しています。しかし「INARI」は、一般的な射出成形機に搭載されるスクリューが無いため、着色やフィラーの配合といった材料の調製ができませんでした。
そこで、樹脂材料の自由なカスタマイズを実現するために「ペレタイザー」を開発しました。ベースの樹脂ペレットとともに、着色剤やフィラーを本機に投入すれば、新たなペレットを生み出せます。また、一般的なペレットの製造プロセスを根本から見直し、独自の方法を用いたことで、デスクに置けるコンパクトサイズを実現しました。ただ小さいだけではありません。ペレット化までのプロセスが短いため、少量の材料から試作できる上、材料に加わる熱を最小限に抑えられます。「INARI」と「ペレタイザー」が、試作と開発の新たな可能性を切り拓きます。
「高機能プラスチック展」では、ペレタイザーの試作機を展示いたします。なお、本ページに掲載している「ペレタイザー(樹脂ペレット製造機)」の製品画像と仕様につきましては、開発段階のものになります。そのため、発売までに変更される場合がございます。あらかじめご了承ください。
- ペレタイザーによるペレットの着色
製品仕様
対応材料
対応材料
PP、PS、PE、ABS、PMMA、その他フィラー配合材など
加熱温度上限
加熱温度上限
320℃
最大生産速度
最大生産速度
1時間当たり650g (PSの場合)
電源
電源
AC100V 50Hz / 60Hz
消費電力
消費電力
700W
外形寸法
外形寸法
W:250mm / D:480mm / H:660mm
重量
重量
25kg
用途事例
1. ペレットの調色
色付きのペレットは一般的に、顔料とペレットを大型の混練機で混ぜることでつくられています。しかし、この方法では色合いの調整のたびに大量のペレットが生産されてしまい、少量の材料で十分な試作シーンでは不向きです。
当社の「ペレタイザー」なら、卓上でわずか 100g からペレットの調色が行えます。この事例では、白と赤の顔料の比率を少しずつ変え、様々な色合いのペレットを作成しました。少量かつ短時間で柔軟な調色ができるため、こだわりの色を引き出すことができます。

2. 配合材の混合
近年、廃プラスチックが環境に及ぼす悪影響の認知が高まるにつれ、より環境に優しいバイオプラスチックの利用が広がっています。こうした新材料の開発現場では、前例のない素材をプラスチックに混ぜる必要がありますが、設備の故障リスクを伴うことから、気軽な試作ができません。
このような背景をもとに、「ペレタイザー」を使って、PE に木粉を 15% 混合したペレットをつくりました。作成したペレットは、卓上射出成形機「INARI」を使ってダンベル試験片にすることで、材料の特性評価までスムーズに行えます。

- 左の試験管:ヒノキ粉 / 右の試験管:PE ペレット
3. プラスチック製品のリサイクル
細かく砕いたプラスチックを「ペレタイザー」に投入すれば、新たなペレットとして再生することができます。この事例では、 使い捨てのプラスチックフォークを破砕し、バージン材と混ぜ合わせて、ペレット化しました。さらに、「INARI」を使えば、 新しいフォークの成形まで可能です。「ペレタイザー」は、廃プラスチックのリサイクルはもちろん、貴重な材料の再利用や、3Dプリンターから発生するサポート材の再利用などにもお使いいただけます。


- プラスチック製品の粉砕

- ペレット化

- 「INARI」で成形
製品カタログ
展示製品のカタログをダウンロードいただけます。その他製品、サービスのパンフレットについては「製品カタログ一覧」をご覧ください。
「INARI」シリーズの概要と使い方、よくある質問をご覧いただけます。
「KitMill」シリーズ全製品の仕様をご覧いただけます。
現在開発中の「ペレタイザー」の仕様をご覧いただけます。
開催概要
イベント名 | 高機能素材Week 大阪展 高機能プラスチック展 [大阪] PLASTIC JAPAN |
開催期間 | 2025年5月14日(水)〜16日(金) 10:00〜17:00 |
会場 | インテックス大阪 |
ブース番号 | 5号館 15-68 |
入場方法
入場には事前入場登録が必要になります。公式ページから 事前入場登録 してご来場ください。
お問い合わせ先
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