優秀賞・中村一賞
IN CHARAHORA
制作者:バーチャル・バーチャル・クワマイ製作チーム
制作者コメント:
ハッシュタグのついたTweetを取得し、Tweet内容をもとに許可証を生成、印刷します。ロボットは許可証の内容にかかわらず判子を押し、許可証の撮影、Tweetを行います。機械が責任を負うことと、判子の意味、アナログとデジタルの境界について考えるきっかけを提供します。
毎日、バーチャル空間のSNSで大量生産される「いいね!」。この装置は、バーチャル空間の情報をリアル空間に引っ張り出し、実物のはんこによる「いいね!」を押して撮影し、ふたたびバーチャル空間に戻す。軽々しい「いいね!」が無感情な機械によって量産されるという、痛快な批判精神のある作品。おもしろい。
土佐 信道
アナログとデジタル、リアルとバーチャル、人間と機械。それらの境界とは何か。作品の機能や性能が直接鑑賞者に影響を与えるのではなく、考えるきっかけを与えることで間接的に鑑賞者に影響を与えている。機能や性能だけでは人々の心を満たすことができなくなった現代に、ものづくりの新しい方向性を示す作品。
中村 一