Sample Collection / KitMill カーボンからフレームを削り出してつくる、ドローン。
フレームパーツの削り出しから、ドローンの組立の様子。
- 動画で使用した加工機は「KitMill RZ420」ですが、すべての「KitMill」シリーズでカーボンの加工が可能です。
カーボン切削に最適なエンドミル
カーボン(CFRP)は高強度の炭素繊維の複合材で、エンドミルの摩耗が激しい材料です。そのためエンドミルは「FRP向け超硬ルーター 快刀乱麻CNT」がおすすめです。
FRP向け超硬ルーター 快刀乱麻CNT
「快刀乱麻CNT」は切りくずをせん断する特殊刃形状により、FRP のバリや層間剥離の発生低減に効果があります。またねじれ刃エンドミルよりも折れにくく、長寿命な刃物です。
カーボンの切りくず対策の紹介
カーボンの切削時に出る切りくずや粉塵は人体への影響もあるため、対策が必要です。集塵機作成キットや集塵ユニット、クーラントケース等を使用することで安全に製作することができます。
集塵機作成キット
集塵機作成キットには「KitMill」シリーズのそれぞれに専用マウントの用意があります。加工時に発生するすべての切りくずを集塵することはできませんが、細かい粉塵の対策として有用です。
小型集塵ユニット
切り抜き深さが10mm程度と制限がありますが、そのぶん大型集塵ユニットよりも集塵能力が高く、アルミや真鍮などの軽金属の切りくずも集塵することが可能です。素材の面出しや薄板の加工に最適です。
大型集塵ユニット
スピンドルを囲むブラシによって切りくずの飛散を抑えますので、掃除の手間を大幅に削減できます。切りくずが多く出るような立体物の加工に最適です。
クーラントケース
「KitMill」の切削時にクーラント(切削油)を供給して、加工精度を高めるための専用ケースです。油の飛散を防止する透明カバーの内部で、クーラント(切削油)が切削中に発生する切りくずを排出し、潤滑効果や冷却効果を発揮します。
- クーラントケースはお手持ちの「KitMill」をご確認の上、専用のものをご使用ください。
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