USBケーブル(インサート成形 / 3Dプリンター製型)
型は3Dプリンターでも製作できます。
3Dプリンター製の樹脂型は アルミを切削して製作した金型 よりも品質面で劣りますが、型を手軽に準備できるのは大きな利点です。型を手軽に準備できる分、独自設計のケーブルを短期間で何種類も製作できます。
型の素材はある程度の耐熱性と強度が必要になります。今回はナイロンとレジン(Resin T1)を使用しました(製作はDMM.make 3Dプリントを利用)。
成形材料
:
PP(黒)
成形品体積
:
1.9cc
型材料
:
ナイロン、レジン Resin T1
型サイズ
:
t30 × 60 × 40mm
- 組立後のサイズ、ねじは含まない
CAD
:
Fusion360
型製作費用
:
6,714円(ナイロン)
5,771円(レジン Resin T1)
5,771円(レジン Resin T1)
品質に関しては、型に積層痕があるため成形品の表面がザラつきます。
3Dプリンターで造形するとエッジが出ないのと、成形時に型が膨らみやすいため、成形品はバリが出やすくなります。射出圧力が強すぎると型が破損するため力加減も必要です。本ページのサンプルはバリをニッパーとカッターで除去しています。
アルミ型(切削)では型にねじ穴を加工していましたが、3Dプリンター製型はナットをはめ込む六角穴を利用してねじ固定しています。こうすることでねじ穴の強度を確保しています。
成形時は断熱プレートを使用します。今回使用している型材料では、型をシリンダーに直接接触させると溶けてしまうためです。